ソデイカの移動回遊生態解明調査
背景・目的
近年、日本海ではソデイカ(写真)の漁獲量が急増しており、沿岸漁業者にとって非常に重要な漁業対象種となっています。しかしながら、本種は日本海の外部から来遊する資源とされており、来遊機構や成長等の生態はほとんど明らかになっていません。
そこで、ソデイカの生態や生物学的特性を明らかにするとともに、漁況予測・資源管理モデルの構築等、漁況予測の精度向上と合理的な資源管理に役立つような技術開発に取り組んでいます。
課題実施期間
平成16~20年度
これまでの成果概要
- ソデイカの長期漁況予報モデルを開発し、漁期前に公表してます。
- 超音波発信機による追跡調査や標識放流調査を通じて、遊泳水深帯等ソデイカの行動生態を明らかにしました。
- 日本海で初めてソデイカの卵塊を発見し、ソデイカの初期生活段階(卵・稚仔)に関する知見を獲得しました。
今後の計画
- 科学的データに基づいた資源診断を実施し、どのように資源の有効利用するべきかを検討します。
- 漁場形成のメカニズムを解明し、中短期的な漁況予測技術を開発します。
ソデイカの市場調査風景