漁業調査船「たじま」業務日記

ベニズワイかご調査(平成20年6月16-18日)

調査目的:資源回復計画の対象種となっているベニズワイを対象にかにかご試験操業を実施し、資源水準・漁獲物甲幅組成のモニタリングを行う。
調査海域:兵庫県但馬沖ベニズワイ操業海域(水深1000m・1300m帯)
使用漁具および用具:かご延べ縄 かご数 40個/連 および水温塩分計
調査方法:かにかご試験操業を実施し、操業海域におけるベニズワイの分布状態を把握する。

投かご開始

ズワイガニかご調査では水深が300m前後なのですが、ベニズワイかにかご調査では水深が1000mを超えて行います。このため同じかにかご試験でも漁具の仕様を変更します。海底のアンカーから立上げるロープは片側のみとなります。揚かごの時は写真のブイを取込んでロープを巻上げていきます。

ベニズワイ選別

まずはオス・メスの計数を行います。水深1300m帯では若いオスが多く、水深1000m帯では成体のメスが多くなります。写真は水深1000m帯のもので1かご分です。

メスのベニズワイ

メスのベニズワイは漁獲が禁止されてるので、市場では見ることのない状況ですね。

研究員

メス100尾について、抱卵量などを細かくチェックしています。