漁業調査船「たじま」業務日記
沿岸定線観測(平成20年5月7-8日)
総航海距離:240海里(約444km)
調査定点:20点(補間点を含む)
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・採水器
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分計測
②透明度
③深層海水の採取(最も沖合の定点)
④改良型ノルパックネットによる卵稚仔の採集(沿岸寄りの14定点)
調査目的:暖・冷水域における海況の変化を把握し、これらの情報をもとに海況変動の法則性を解析して、主要な水産資源の漁場形成および海況予報に関わる海況の季節的・経年的変動の傾向を予測するため。および多獲性浮魚類であるイワシ類・スルメイカ・マアジ・マサバ等の卵・稚仔の分布状況、並びに各年の分布に関する情報の蓄積から明らかとなる卵・稚仔の分布の経年変化を把握する。また、浮魚類の資源変動を予測するための基礎資料を得る。
水温塩分計
下側にセンサーが付いているのですが、写真では黒色のネットでカバーしている内側になります。
海中への投入
投入・巻揚げにはウインチを使用します。写真は夜間の観測時のものです。
傾角度計
「たじま」で使用している水温塩分計は「メモリー式」というもので、測器の到達水深はリアルタイムにはわかりません。そこで、写真の器具でワイヤー計画を測定し、ワイヤー長と併せて到達水深を推定します。
観測データの読み出し
船内に設置してある機械とケーブルで接続し、計測してきたデータを記録装置へ渡します。と同時に紙への打出しも行います。