漁業調査船「たじま」業務日記

カレイ幼稚魚採集用桁網調整(平成20年3月13日)

調査目的:水深100~200mでカレイ類幼稚魚の定量採集を可能とするための調査漁具の調整と曳網方法確立を目的とする。

調査海域:香住沖(水深110-150m)
使用漁具:「たじま」所有の2種類のソリ付き桁網
1.たじま作成桁網(けたあみ) 200m以深でのアカガレイ稚魚の採集用に設計 
 間口幅1.8m、高さ0.5m、網全長8.8m、袋網目合10節
2.水工研Ⅱ型
 浅海域での放流ヒラメ等の採集を目的に水産工学研究所が開発
 間口幅2.0m、高さ0.2m、網全長6.0m、網地は全て3.7mm目のモジ網
調査内容:2種類の桁網を曳網し、ネットレコーダー、チェーンやソリのスレ具合、入網物を確認しながら、漁具の調整と曳網方法の確認を行った。

初回の投入準備

たじま作成桁網です。まずは海面近くの目視できる場所でひいてみます。その後状況をみながらワイヤーロープを繰り出していきました。

どのようなものか?

わずか数分の着底だったのですが、それでもこの網に対してどんなものが入るのか細かく調べます。

調整

網の入口を構成する四角い枠をフレーム(桁)といいます。早速、フレームの左右に重石をつけてみます。これは網の沈降速度の変化を狙っています。

調整2

フレームの左右上下の4点から上側にはロープ、下側にはチェーンを付けて曳網するのですが、これのバランスで姿勢の安定化を図ります。