漁業調査船「たじま」業務日記
沿岸定線調査(平成20年1月28-29日)
総航海距離:240海里(約444km)
調査定点:13点
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・採水器
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分計測
②透明度の測定
③深層海水の採取(最も沖合の定点)
④改良型ノルパックネットによる卵稚仔の採集(沿岸寄りの7定点)
調査目的:暖・冷水域における海況の変化を把握し、これらの情報をもとに海況変動の法則性を解析して、主要な水産資源の漁場形成および海況予報に関わる海況の季節的・経年的変動の傾向を予測すること、また、多獲性浮魚類であるイワシ類・スルメイカ・マアジ・マサバ等の卵・稚仔の分布状況、並びに各年の分布に関する情報の蓄積から明らかとなる卵・稚仔の分布の経年変化を把握することを目的としています。
改良型ノルパックネットによる卵稚仔採集
回収時、ネットを海面より上に吊り下げた状態で、ネットの外側から海水を浴びせ、ネットに付着している卵稚仔を下側へ流し集めます。
水温・塩分の測定
当ホームページでよく出てくる機器ですが、写真は海中から引き揚げてきた計測部です。この計測部では1回分のデータを記録しています。
水温・塩分の計測
研究室に回収された計測部を記録部とケーブルで接続して、データの保存と用紙への打出しを行います。
べにずわいかにかご漁のブイ
目に付きやすいように明るいオレンジ色で遠目にも発見しやすいです。竿の先に金属製の部品が取付けてありますが、これは「レーダーリフレクター」といってレーダー波を反射させる部品です、これにより船舶のレーダーに映るので目視より以前に何かがそこにあることが分かります。