漁業調査船「たじま」業務日記
沿岸定点観測・水質監視調査(平成19年12月12日)
調査海域:兵庫県日本海沿岸(豊岡市津居山港内から新温泉町浜坂鬼門埼にかけての沿岸海域)
調査用具:採水器・水温計・透明度板・色カード・採泥器
調査内容: ①表層水・海面下1mの採水と測温
②透明度・海水色測定
③水質の分析と海底の底泥採取(津居山港内)
調査目的:水質測定計画に基づき定期的に継続して水質調査を実施し、水質の汚濁の状況を常時 監視することにより、海域の水質を保全することを目的としています。但馬県民局県民生活部の職員が乗船しました。
表面海水の採水
表層水をサンプル瓶に取っている様子です。汲み上げるバケツもサンプル瓶も、各観測点ごとにその観測点の海水で一度ゆすいだあと、瓶から溢れるまで移し入れます。
溶存酸素量測定用試水の採水
海水中に溶け込んでいる酸素の量(溶存酸素量…汚濁が進行すると減少)を測定するために、船上で前処理(固定処理)をしています。これは移送中に溶存酸素量が変化してしまうのを防ぐためです。
透明度の観測
観測点の中で一番岸に近い点です。他船の出入があったり、風に流されると沿岸に近づく恐れがあるので、作業を迅速に行う必要があります。
水温・塩分の測定
観測点では、水温塩分計を使用して海底までの水温・塩分観測を行います(1mごとの測定)。