漁業調査船「たじま」業務日記
沿岸定線調査(平成19年12月10-11日)
総航海距離:240海里(約444km)
調査定点:13点
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・採水器
調査内容: ①海底または水深500mまでの水温・塩分計測
②透明度の測定
③深層海水の採取(最も沖合の定点)
調査目的:暖・冷水域における海況の変化を把握し、これらの情報をもとに海況変動の法則性を解析して、主要な水産資源の漁場形成および海況予報に関わる海況の季節的・経年的変動の傾向を予測することを目的としています。
出港
香住東港を出港後、最初の観測点を目指して航行中です。12月ともなると、海況が厳しい日も増えてきます。波が作業甲板を洗うこともしばしば…。
水温・塩分の測定
通常、観測の時は観測機器を積んでいる舷側(「たじま」では右舷)が風を受けるように停船し観測を行うのですが、海況が厳しい時は船体が風下へ大きく流されます。これを防ぐために、風に向かってゆっくりと船を動かして船を風に立てます。この際、観測機具を吊っているワイヤーがプロペラに近付かないように細心の注意を払う必要があります。
観測中の景色
雲の間から射し込む日の光です。光のカーテンのようです。
べにずわいかにかご漁船
観測点移動中に出会った小型べにずわいかにかご漁船です。ちょうどかごを投入中のようで、デッキに作業中の人影が見えます。