漁業調査船「たじま」業務日記

ズワイガニ漁期前調査(平成19年10月16日及び22-23日)

実施目的:ズワイガニ解禁直後に漁場として利用される但馬沖漁場において、現時点でのズワイガニ・アカガレイの分布状況を明らかにすることを目的としました。
調査海域:兵庫県浜坂沖から豊岡市竹野沖の水深175~350mに設定した計12点
調査内容:調査用着底トロール網による試験操業(3ノット、1.4マイル曳き)を実施し、ズワイガニについては全個体の甲幅を計測。アカガレイについては、全個体の体長を雌雄別に計測しました。

トロール曳網中の風景です。トップローラー位置での左右2本のワイヤー間隔とその1m先(海側)の間隔との差から、ワイヤーの開き具合をみて、海中にあるオッターボードの左右間隔を推定します。

網底を開いてデッキ上に漁獲物を出したところです。エチゼンクラゲも入網しました。

このようにエチゼンクラゲも入網量を計測します。クラゲの入網量は昨年より少なめでしたが、水深175m以浅では1網あたり200kg以上の入網もあり、予断を許さぬ状況です。

アカガレイは開腹しての雌雄判別をおこない、その後、体長を計測しました。

ズワイガニの計測は銘柄別に甲幅を測り、オスについてはツメの大きさも測ります。今回は、オス・メス共にまずまずの入網があったようです。

魚種別に総重量を測定します。

但馬地域の沖合底びき網漁船(85トンクラス)です。11月6日のズワイガニ漁解禁に向け、11月5日にほぼ一斉に出漁します。