漁業調査船「たじま」業務日記

スルメイカ漁場一斉調査(平成19年6月25-29日)

調査海域:兵庫県~鳥取県沖海域
航海距離:446海里(約825km)
調査定点:計17点
調査目的:日本海で漁獲されるスルメイカ(前年の秋季に発生した群)を対象に、その来遊量および分布状況を把握し、長期漁況予報の資料およびABC(=生物学的許容漁獲量)を算定するための基礎資料を得ることを目的とする(日本海区水産研究所を中核として、関係県で一斉に調査を実施しています)。
調査方法:①海洋観測・・・海底または水深500mまでの水温・塩分の観測
②釣獲試験(採集試験)・・・自動イカ釣機を用いてのスルメイカの採集と分布水準の推定
使用漁具・調査機器:自動イカ釣り機、水温塩分計

釣獲試験地点に到着

潮帆(パラシュートアンカー)を海中へ投入し、船の向きを安定させます。

集魚灯点灯!

微かに夕焼け空が見えます。

自動イカ釣り機

操業時間と釣獲尾数から、1台1時間当たりの漁獲量(尾数)を算出し、その地点の分布状況の指標とします。

漁獲された直後のスルメイカ

釣り上げられた直後のスルメイカは、腕(脚)で甲板上を歩く(這う)くらいに元気なものもいます。

操業終了

写真では少しわかりにくいですが、ちょうど夜明け前です。

採水作業

最も沖合の定点(北緯38°20′、東経134°20′付近)では、水温塩分計の上部に採水器を設置し、深層の海水を採取しました。