漁業調査船「たじま」業務日記
ベニズワイ調査
調査年月日:平成25年6月4~6日
調査目的:日本海において、桁網およびかにかごによるベニズワイの採集調査を行い、水深帯別の分布密度、甲幅組成を継続的に把握する。併せて、現行漁具と改良漁具との入網物の比較を行う。
調査海域:兵庫県但馬沖合ベニズワイ操業海域(今回の調査は水深800・1000・1300・1500m帯で実施)
使用漁具:深海用桁網(底びき網の一種)、カニ篭
調査内容:深海用桁網およびカニ篭試験操業を実施
投篭開始!
今回のカニ篭試験操業で使用するロープの総延長は約8000mです。これを幹縄としてカニ篭を100m間隔で取り付けて海底に仕掛けていきます。
準備
写真は船体中央よりの作業区です、篭の数が多いのでこの場所でも篭を展開して餌のサバなどを取り付けたりして船尾部の作業甲板へ送ります。この篭は改良漁具の比較を行うための漁業者の方が使っているのと同じ商業篭です。
揚篭
一晩仕掛けておいた篭を揚げてきます、写真は船首側甲板で幹縄から篭を外す作業風景です。取り外した篭は写真②「準備」に写っている船体中央よりの作業区へ送られて、幹縄は船尾部の作業甲板で輪にして積上げて行きます。
深海用桁網
投篭が終了して作業甲板が空いてから、深海用桁網の試験操業にかかります。この桁網を使用することで、カニ篭では採捕できない稚ガニや脱皮期のカニを獲ることができます。
深海用桁網で入網した
稚ガニです。これから脱皮を繰り返し、立派なベニズワイへと成長します。
ホルマリン固定
これまでになく、稚ガニがたくさん獲れました。採捕した稚ガニを持ち帰り精密測定を行います。