漁業調査船「たじま」業務日記
ズワイガニ行動追跡調査(バイテレ)
調査年月日:平成24年10月・11月・12月 計13日
調査目的:ズワイガニに発信機を付けて放流し、追跡調査を行うことで、増殖場(保護区域)内におけるズワイガニの行動・分布把握技術を確立する。
調査海域:浜坂沖 ズワイガニ増殖場(220~250m)
調査内容:超音波発信機(ピンガー)をズワイガニに装着して放流し、予め保護区域内の海底に係留した複数台の受信機と、投入式の受信機により、カニの分布位置や行動を把握する。
準備
センサーを付けたブイ(写真:中央下)を用意しました。計7個のセンサーをズワイガニ保護区内に正六角形になるように投入します。※正六角形の中心にも1個センサーを入れるので、センサーは計7個になります。
センサー
正六角形に投入したセンサー内のズワイガニの行動を受信することができます。
ズワイガニ放流
センサーと連動した発信機を背中に装着したズワイガニを放流します。正確に保護区内に放流できるようにズワイガニを入れたドラム缶を海底まで下ろし、海底で開放します。
確認作業
センサーで受信した情報を確認します。随時、ブイの投入・回収を繰り返し、広範囲に広がって行動するズワイガニを追跡します。なお、回収された受信機に保存されている詳細なズワイガニの行動解析の結果は、後日、公表予定です。