漁業調査船「たじま」業務日記
中間検査
実施年月日:平成24年05月06~06月01日(廻航含む)
実施目的:船舶安全法により義務付けされているもので、船舶の構造・設備に関する技術基準を定め一定期間ごとに、この基準への適合性を確認するために受検する。また、長期間船体を水から出して行うので、それに伴い、「通常行いにくい整備」などの重整備も行う。
実施内容:船体外観検査や主機関・発電機関・諸補機関の開放検査、効力検査(物を実際に動かして、有効に働くかの検査)等
入渠(にゅうきょ)
ドライドック(乾ドック)という仕切りの中の水を抜く方式のドックに入りました。このことを入渠と言います。球状船首部で剥げたように見えるのは、劣化塗装面をきれいにして錆止塗装を行っているからです。
救命筏
専門の工場へと持ち込んでの検査となります。筏の中に装備されている非常用の飲料水、食料など期限の有る物はすべて新しいものに交換です。
プロペラと舵
高圧清水洗浄後の没水部の船尾周りです。近くに人がいるので、大きさが判り易いと思いますが、皆さんは船体に対して「大きい」と思いますか「意外と小さい」と思いますか??
アンカー(錨)
錨と、それに繋がる錨鎖(チェーン)が並べられています。もちろん検査の対象です。
操縦スタンド
操縦スタンドの中には、直接的に舵を右や左に動かすシステムと、それと連動する自動操舵装置も一緒に入っています。
エンジン陸揚げ
機関室の天井を開いて、分解した大きな部品を直接クレーンで陸揚げしています。普段は木甲板で覆われていて、この大きな開口部を意識することはありません。