漁業調査船「たじま」業務日記

混獲防除漁具改良試験(駆け廻し漁法による)

調査年月日:平成23年12月20・21日、平成24年1月10・12・17・19日
調査目的:身網下胴からのズワイガニ排出口の開発、及びカレイ類の網目選択性試験
調査海域:香住沖(200m~240m付近)
使用漁具:駆け廻し網(魚網)・水中ビデオカメラ
調査内容:①駆け廻し網の身網下胴に配置した排出口の外側をカバーネットで覆い、入網物の排出割合を確認する。
②目合の異なる袋網をカバーネットで覆い、網目から抜け出るカレイ類等のサイズを把握する。

漁具改良

今回の調査目的の1つのズワイガニ排出口を取り付けました(写真中央、ハシゴ状の緑色の開口部)。ここから下胴を転がってきたズワイガニが、排出される仕組みです。

試行錯誤

開口部からのズワイガニの排出量がもう一つだったので、船上で開口部の高さと幅を調整しました。

カバーネット

排出口から抜け出た入網物です。多くのズワイガニが抜け出ているのにカレイ類はほとんど抜け出ていないことが分かります。この後、種類別に数量を調べます。

水中映像

開口部から排出されるズワイガニや、開口部を素通りするアカガレイが映っています。

抱卵サケガシラ

底びき網に時折、混獲されるサケガシラですが、この日は熟卵を持った雌が2尾入網しました。山口県より北の日本海では初記録かもしれません。

ハタハタ大量!

たじまの試験操業では、記録的な400~800kg/網の入網がありました。