漁業調査船「たじま」業務日記
フレームトロールネット…テスト
調査年月日:平成23年5月23日
テスト海域:但馬沖(水深250、210m帯)
使用機材:フレームトロールネット(2.25×2.25m方形、目合モジ網240径)
テスト内容:新規フレームトロールネットを試験曳網し、状態を確認後、海底付近の魚探(高周波)に強く映る反応を見ながら 海 底上5~10m層を2.5~3ノットで曳網する。
ゆっくりと
後部のスリップウェイから、ネットを投入しフレームを海面に下ろします。初めて使うネットなので投入・回収の手順を確認しつつ行います。
曳網の状態
浅い水深帯の海面上で曳網の状態を確認して沖に向かいました。水深250m帯で何度も海中に下ろしては回収を繰り返しての調整作業を行いました。
ほぼ、調整が落ち着いたので
250m・210m帯で海底上5~10m層を曳網しました。ネットの中には小型のクラゲに混じって、キュウリエソのほか、稚魚やプランクトンなど通常使用しているトロール網では採集できない小さなものが入っていました。
その中に!
カニの幼生が入っていました。「メガロッパ幼生」という段階のものです。卵からふ化した幼生は、一旦海底から海面に向かい、脱皮ごとに水深を深くしていき、このメガロッパ幼生で海底に戻り、脱皮して「稚ガニ」になるとされています。