漁業調査船「たじま」業務日記

沿岸定線観測調査

調査年月日:平成23年4月5~6日(4月分)・26~27日(5月分)
総航海距離:250海里(約463km)
調査定点:20点(補間点含む)
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・採水器
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分計測
②透明度
③改良型ノルパックネットによる卵稚仔採集(沿岸寄りの14点)
調査目的:水温、塩分の測定など海洋観測から、暖・冷水域の形成や海況の季節的・経年的変動を把握するとともに、海況予報や主要な水産資源の漁場形成に関わる海洋環境要因を明らかにする。また、多獲性浮魚類であるイワシ類・スルメイカ・マアジ・マサバ等の卵・稚仔の分布状況を把握し、浮魚類の資源変動を予測するための基礎資料を得る。

CTD

これから海中へ投入するところです。水深500まで1m 毎に水温や塩分の値を測定していきます。中央に見えるグレーの長い筒(6本)は、任意の水深で閉じて、その水深の海水を採水できます。

プランクトンネット

水深150mから海面に向かって垂直に曳き、イワシ、アジなどの卵・稚仔を採集します。

プランクトンネットによる採集(4月6日)

ネットで採集したプランクトン(卵、稚仔)を、採集ビンに入れているところです。

プランクトンネットによる採集(4月27日)

4月上旬に比べて、多くのプランクトンが採集されました。