漁業調査船「たじま」業務日記

カレイ類増殖場調査…小型桁網操業

調査年月日:平成23年2月16日
調査目的:但馬沖におけるカレイ類の産卵水深や幼稚魚の分布、餌生物の分布などを明らかにし増殖場造成の基礎資料を得る。
調査海域:但馬沖(水深150~225m)
使用漁具:小型ソリ付き桁網(開口幅1.8m、高さ0.5m、袋網目合14節)
クモヒトデが多数存在する水深200m付近でのカレイ類幼稚魚の採集用に新規設計
調査内容:小型桁網操業を行い、現時点でのカレイ類幼稚魚の発生状況を把握する。

確認のために

写真では海の色と同化して見えづらいですが、以前からコッドエンド(網の終端部)に網目の細かいカバーネットを着けていました。今回はカバーネットを網の胴体側を抜けた小さな入網物も確認できるよう、カバーネットを延長する改造を行いました。

持ち帰ります。

水深200m帯で入網した主要対象種のアカガレイやヒレグロです。幼稚魚から成魚まで採補できました。

カバーネットに抜け出した入網物

写真左がコッドエンドに着けたカバーネット分で、右が今回改造延長したカバーネット分の入網物です。ほぼ小さいクモヒトデやオキアミの類ですが、目的の小さな幼稚魚も入っていました。

ズーム!!

写真③の中にいた幼稚魚(ヒレグロ)のアップです。小さいながら形は立派なカレイですね。