漁業調査船「たじま」業務日記
カレイ類増殖場調査(小型桁網・水平ネットびき・採泥)
調査年月日:平成22年6月8・9・10日
調査目的:カレイ類幼稚魚とその餌生物の分布を明らかにするため。
調査海域:浜坂沖(水深150、175、200、225m)、香住沖(水深150、175、200、225m)
使用漁具:「たじま」所有のカレイ類幼稚魚用小型桁網、MTDネット、スミス・マッキンタイヤ採泥器
調査内容:同一地点で複数の調査を組合せ、海中の水深層による餌生物や海底の餌生物および底質などを調べる。
MTDネット
採集する各水深ごとに取付けます。今回はポイントごとで異なりますが最大で5個取付けました。
採集された生物
MTDネットの底部分です。中央の赤い物体はクラゲの仲間で、周りに黒っぽく見えるものは春に生まれた植物プランクトンの死骸です。
成功率上がってます
採泥器が揚がってきました。バケットを開けると規定量の泥が入っていました。量が少ないと何回もやり直します。
シャカ シャカ シャカ
先程の泥を1ミリ目のフルイに海水を掛け流しながら丁寧に篩います。その後、容器に移して冷蔵保存し持帰り分析調査を行います。
小型桁網ー1
桁網をひき終えコッドエンドをデッキに取込みました。網を開け漁獲物を出しますが、泥が多くてこの時点では何が獲れたか確認できません。
小型桁網―2
大まかに泥を流し終えると、ほとんどクモヒトデ(地域によってはゴホンアシと呼ばれています)でした。対象種となるカレイ幼稚魚を手早く選別します。