漁業調査船「たじま」業務日記
カレイ類増殖漁場調査(着底トロール操業)(平成22年5月18日および19~20日)
調査目的:産卵直後のカレイ類の食性を明らかにするため。
調査海域:浜坂沖(水深150、175、200、225m)、香住沖(水深150、175、200、225、250、275、300、350m)、津居山沖(水深200、225m)
使用漁具:調査用着底トロール網(コッドエンド14節)
調査内容:着底トロールによる試験操業(3ノット、30分曳き)
Let go (レッコ)
船長の合図でコッドエンド(網の最後部)から海へ流し入れます。上から重ならないように少しずつ出していきます。
漁網監視装置
手前の船員が手にしているのは、袖間センサーという計測器です。網全体が海に出る間際に袖網(網の先端側)の浮き側に取り付け、網の水平方向の広がり(距離)を測ります。この他に網高さセンサーや深度計なども網に取り付けています。
機関長
操舵室後部にあるトロールウインチ操作盤で、ワイヤーを出したり巻き上げたりします。
揚網-1
網が揚がってきました。網を巻き取りやすくするため、魚やゴミを取り除きます。
揚網-2
次の作業に支障がないようバランスを考えながら巻いていきます。
このポイントでは
網全体が揚がりました。調査用の目合いの細かい網では、水深によっては漁獲物のほとんどがクモヒトデとなります。