漁業調査船「たじま」業務日記

沿岸定線観測調査(平成22年4月6~7日)

調査年月日:平成22年4月6~7日
総航海距離:250海里(約463km)
調査定点:20点(補間点含む)
調査用具:水温塩分計・水温計・透明度板・ノルパックネット・採水器
調査内容:①海底または水深500mまでの水温・塩分
②透明度
③改良型ノルパックネットによる卵稚仔採集(沿岸寄りの14定点)
調査目的:暖・冷水域における海況の変化を把握し、これらの情報をもとに海況変動の法則性を解析して、主要な水産資源の漁場形成および海況予報に関わる海況の季節的・経年的変動の傾向を予測する。多獲性浮魚類であるイワシ類・スルメイカ・マアジ・マサバ等の卵・稚仔の分布状況や、各年の分布に関する情報を把握し、浮魚類の資源変動を予測するための基礎資料を得る。

CTDによる観測

CTD(水温塩分計)を支える人の指示で、手前に見えるウインチを操作します。
二人の息のあった作業が大切です。

CTD降下

ゆっくりと降ろします。その後は船内にある操作・指示用コンピューターを通じて所定の水深にて採水も行います。この日は海が穏やかで、作業もスムーズでした。

ノルパックネット回収

船内に取り込む前に、ネット全体に海水をかけ、採集された浮魚類の卵・稚仔を
洗い落としながらコッドエンドに集めます。

卵・稚仔の採集

ノルパックネットにより採集した卵・稚仔は採集ビンに入れ、ホルマリンで固定し持ち帰ります。