漁業調査船「たじま」業務日記
ベニズワイ調査(平成22年2月22~23日)
調査年月日:平成22年2月22~23日
調査目的:現在漁場に存在するベニズワイの資源状況を把握するため個体数、甲幅、雌雄比等の情報を収集する。
調査海域:兵庫県但馬沖ベニズワイ操業海域(今回の調査は水深1000m・1300m帯で実施)
使用漁具および用具:深海用桁網、かご延べ縄および水温塩分計
調査方法:深海用桁網(底びき網の一種)操業およびかにかご試験操業を実施
深海用桁網とかにかご
今回の調査で使用する漁具です。写真の奥に見えるのが深海用桁網のフレームで幅は6mあります。手前右下にあるのがかにかごです。
投網します
かにかごに餌を付けて投入し終えた後、桁網の操業を開始しました。後部に袋網を装着した桁網が入りはじめました。このまま水深1000m付近まで降ろします。
デッキー面
揚網が終わりデッキに入網物が揚がってきました。大量の泥も含まれていて選別が難しそうです。
入網物
ベニズワイと一緒に揚がってきたのは深海性の魚でしょうか?いつも確認している魚とは少し違うようです。
夜間操業
今回は沖合の深い海域で調査をしているため、移動や網の揚げ降ろし等に時間がかかりました。
ベニズワイ
地域ブランド名を「香住ガニ」と呼ばれ、最近人気が急上昇しています。ズワイガニ(松葉がに)によく似ていますが、このカニはもっと深い海(500~2700m)に生息しています。
かご揚げ
かにかごを揚げる際は、何千メートルものロープをウインチで巻揚げ、最後は手作業で束ねていきます。
計測
オス・メスを選別して成熟度合いで分類します。甲幅に加えて、オスは鋏脚幅も計測します。