漁業調査船「たじま」代船建造日記

ブロック中間報告(平成20年1月下旬-2月下旬)

内容:
 前回の建造視察から数ヶ月が経過しました。造船所では引き続き各ブロック別に着々と工事が進行しています。今回は少しずつですが船体の一部だと認識しやすくなるまでの様子をご紹介します。

キール (写真①)

船体の最下部にあって船首から船尾にかけて縦に貫通している船の背骨に相当し、船体の縦の強度を保ちます。一般的には平板ですが、横流れを少なくするために直方体のキールが付けられます。

1つめのブロック (写真②)

キールの上に船底部を据付けています。

ブロック据付作業 その1 (写真③)

奥に見えるのが写真②の様子です。手前のブロックも同様に据付けていきます。

ブロック据付作業 その2 (写真④)

写真③から2週間経過し、船底部の形が出来てきました。左側(船尾側)は機関室、右側(船首側)は居住区になります。

ブロック据付作業 その3 (写真⑤)

写真④から更に2週間経過しました。新たに賄室等が据付けられました。長方形の穴はブリッジを行き来する階段です。

船首ブロック造形 その1 (写真⑥)

上下逆さで加工していきます。まだ半分くらいの骨組みです。中央の丸い管がサイドスラスターと言い、船を横方向に動かすための動力装置(プロペラ)が付きます。

船首ブロック造形 その2 (写真⑦)

写真⑥から2週間経過しました。骨組みだけですが、バルバスバウだとわかります。

船尾部ブロック その1 (写真⑧)

真ん中の滑り台の様な部分はスリップウェイと言い、漁具の出し入れを行います。船首と同じく上下逆さで加工しています。

船尾部ブロック その2 (写真⑨)

写真⑧から2週間経過しました。外板も張られ船尾らしくなってきました。

ブリッジ(アルミ)制作 (写真⑩)

壁の一部です。これを基に何枚も合わせていきます。