漁業調査船「たじま」代船建造日記

水槽模型試験(平成20年6月25-27日、8月8日)

内容:
 水槽模型試験とは、水槽内で船舶模型を自由に動かして、静水中や波浪中における船体の動きを計測する試験で、浮体の運動メカニズム理解に役立ちます。
 第1回目の水槽試験は、速力特性の確認・船底への気泡混入の観察(船底に装備する魚群探知機等多くの音響機器への影響)・ビルジキール(安定板)調整による船体復元性能の計測を実施しました。
 第2回目の耐航性能試験では、波浪を発生させる装置の付いた水槽で船体長の半分程度から2倍程度までの波(規則波)を発生させ、波浪中の船体動揺性能を観測しました。
 今回の試験では、1/10の模型が使用されました。

航走中①

静水状態で船を走らせて、仕様書の速力で走行可能かを確認しています。

航走中②

航走中の船尾の様子です。波の観測を行うことで、引き波抵抗の軽減等に役立てます。

バルバスバウ(球状船首)

船首部の先端の海水に没した部分で、より高い推進性能を得るために取り付けられています。

すべての角度から

船底への気泡の流れ込みを観察するため、水中カメラを使用し確認します。