研究員・普及員業務日誌

「農業」×「水産業」=但馬の野菜ウニ

但馬沿岸で増えつづけているムラサキウニ。高級食材であるはずのこのウニは、実入りが悪く、商品価値が低いものがほとんどです。大量に増えたウニたちは、海藻をたくさん食べてしまう「海の厄介者」となっていました。

この度、但馬水産事務所の水産業普及指導員が中心となり、ウニの商品価値の向上に取り組みました。既に他の地域では、野菜を与えて実入りを良くする研究が進められています。そこで、農業も盛んな但馬という地の利を生かし、豊岡農業改良普及センターの協力を得て、低コストで入手した規格外の野菜(コマツナやキャベツ)を餌として与えてみました。

実験を行った結果、コマツナとキャベツを同時に与えることでウニの実入りが良くなり、商品価値を向上することができました。
但馬の農業と水産業のコラボでできた野菜ウニの、さらなる普及に向けた取り組みが期待されます。

研究内容はこちらから→https://hyogo-nourinsuisangc.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/2022vol5.43-49.pdf